第五回 / 夕方になるとソワソワ
最近、一人で飲むことが多くなりました。
社内のスタッフに声を掛ける回数も以前より減りました。
そう、断られるのがイヤなのです。
私が20代の頃は、上司や先輩に声を掛けていただき、一緒に飲ませて頂くのを非常に楽しみにしておりました。
夕方になると、よくソワソワして声がかかるのを待っていたものです。
そんな私ですから、誘われたら、必ず行ってました。
きっと、みんな、そんな気持ちを持っているのだと思いながら、スタッフに声をかけますが、これが見事に振られます。
そりゃ、そうです。
20代30代のスタッフが、40代のじじいと飲んで楽しいわけありません。
では、40代のスタッフを誘えば、と思うのですが、40代のスタッフは、いません。
そう、独りぼっちになるのです。
一人でBARで飲む。みたいなカッコイイ飲み方は、私にはできません。
まだまだ、仲間とワイワイ楽しく飲みたいのです。
でも、誘えない。
断られた時のショックは、まあまあでかいのです。
必ず参加していた私としては、飲み会を断ることが考えられないのです。
そして、私は考えました。
社内にYES NO枕の様な、「今日は飲みに行けます、行けません。」とわかるような意思表示をさりげなくできる物を考えよう。
そしてスタッフにそれで合図をしてもらおう。
「ずーっと、行けません。」のような気もしますが、みんなと楽しく飲めることを考えながら、今日も一人で飲みに行きます。