ガラスコーティング剤のコストパフォーマンス
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車のメンテナンスで避けて通れないのがコスト面。施行業者でのコーティングにするか自分でコーティング(DIY)するか、それだけでも費用が随分異なって散々迷いますよね。さらにその中でもワックスやポリマーにするのか市販の簡易なメンテナンス剤にするのか、ガラスコーティングをするのか…と選択肢はとても多いです。
その中で、コスト面からガラスコーティングをお勧めする理由を説明します。 (とはいえ、やはり一長一短ですので最終的にはお客様と愛車の求めるものによって変わってまいります)
値段相場 | 耐久力 | 作業性 | |
施行業者 (簡易コーティング) |
1.5万円~3万円 | 1~3カ月 | --- |
ガソリンスタンドなどで提供。洗車+コーティングセットが多い。 | |||
施行業者 (本格コーティング) |
6万円~20万円 | 半年~1年 | --- |
プロによる本格的な下地処理付き。取扱うコーティング剤や車のサイズによって値段が大幅に異なる。 | |||
市販ワックス | 1,500円~4,000円 | 1~2カ月 | △ |
量販店で買えて手軽。ほとんどの場合カルナバ蝋が含まれており、ギラギラとした艶に仕上がる。 | |||
市販ポリマー | 2,000円~5,000円 | 1~3カ月 | △ |
同じくものによっては量販店で購入可能。ワックスよりが少し耐久性が良い。 | |||
市販 簡易メンテナンス剤 (スプレータイプ) |
1,000円~3,500円 | 2週間~1カ月 | ◎ |
作業は一番簡単だが耐久性がいまいち。コーティングと組み合わせるのがお勧め。 | |||
ガラスコーティング | 7,000円~15,000円 | 1年~3年以上 | ○ |
量販店ではなかなか入手できない。DIYにしては値が張るが、輝き/耐久性共にトップクラス。 |
上記の表をご覧いただくと。各々のメリット、デメリットが見えてくるかと思います。 下記で少し詳しく解説していきます。
施行業者(簡易コーティング/本格コーティング)
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もちろん施行業者の料金にはコーティングだけでなく磨きや汚れの除去、洗車等、下地処理の工賃も含まれています。ですので、「新車ではなくかなり大掛かりな下地処理が必要」な方、「不器用で車を自分で触るのが怖い」方、もしくは「時間(手間)をお金で何とかしたい」という方にはお勧めです。
簡易コーティングは1時間~2時間の車預かりで出来るワックスの少し上くらいのコーティングです。上で料金に下地処理を含むと書きましたが、こちらの簡易コーティングでは下地処理も洗車のみ等簡易なことが多いです。最近ではよくガソリンスタンドでも取り扱っていますね。比較的安価です。こちら、施工後しばらくはかなり美しい状態が続きますが、よっぽど良質のものでなければ体感で3カ月程が効果の限界です。逆に本格コーティングは1日~5日程車を預かって、上質なガラス系コーティングもしくはガラスコーティン グを行います。下地処理もそちらに見合うようその道のプロに丁寧に作業してもらえるので、高級車や外車(国産の車と塗装が異なり扱いが難しいです)、またコーティングで絶対に失敗したくない方は一考されても良いかもしれません。預けている間、愛車に乗れないのが少し残念ですね。
こちらは簡易コーティングと違い施工価格が非常に高いです。安くても6~10万円程は覚悟で探さなければなりません。ピカピカレインをご購入される方も「業者は値段がネックで…」とよく仰られています。
また、お店選びもなかなか骨が折れる作業となります。 その代わり仕上がりは一定以上のクオリティがあり、液剤にもよりますがコーティングの効果も長ければ 1年以上は持続します。
市販ワックス/ポリマー/メンテナンス剤
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車用品店、ホームセンター等で販売しているワックス、ポリマー、メンテナンス剤、種類が多岐に渡りすぎて何を選べばいいのか分かりませんよね。しかも油脂系、樹脂系、ガラス系、フッ素系…など細かく分類するとキリがなく、ネットの口コミや店頭でのPRを見て決めるしかありません。簡単に分類すると下記の様になります。
ワックス
基本的には「カルナバ蝋」などの自然由来の油脂成分や石油系油脂(合成油脂)が主な原料となっており、雨や洗車でとても取れやすいが安価。ギラギラとしたオイリーな艶がでる。固形タイプと液体タイプ、半固形タイプなど色々あり、施工(拭き取り)に大変手間がかかる。最近はポリマーも全て併せてワックスと呼ばれている気がします。
ポリマー
フッ素やシリコーン(合成高分子化合物)などを含んだ化合物が主な原料となっており、ワックス よりは耐久性も良いがやはり3カ月程度で取れてくる。上述した業者の簡易コーティングは大体こちら。 滑らかな艶が出て車の表面がすべすべとした手触りになることが多い。
メンテナンス剤
成分はおおむねポリマーと同様。基本的にスプレータイプでとても安価。 とても手軽に施工できるが、持ちは2週間~1カ月程度のものが多い。
上記をまとめると性能や成分、施工方法に多少の違いはあるものの、やはり魅力は安価なところと「市販」なので思い立った時に手に入りやすいところ。そして見た目に派手な艶がでるところだと思います。 デメリットはどれも取れやすく、繰り返し施工しないと効果が持続出来ないところですね。 1個1本が安くてもそれが×〇〇カ月になると結構な金額になってしまいます。
ガラスコーティング(ピカピカレイン)
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ここで指すガラスコーティングとは「ガラス系」や「樹脂系」のコーティングではなく、硬化後に純粋なガラス100%になる製品のことを指しています。ピカピカレインはそちらにあたります。遮光性の瓶に入っており、市販ではあまり販売されておらず、主にネットや業者からの購入になります。実物を手に取れない上、市販品よりは周りに使用している知人がいないはずですので生の声も聞けず、それが第一のハードルと言えるでしょう。
また性能の良さに比例して価格はDIYにしては高価です。よく調べて購入しないと損してしまいますね。
ですので出来るだけレビューの多いところから購入しましょう。楽天、ヤフー、Amazonなどのショッピングモールはレビューを店舗側で操作出来ませんので、悪い評価も良い評価も信憑性があります。
ちなみに、弊社ピカピカレインプレミアムのレビューは下記のような感じです。
さて、高価なガラスコーティングですがその分何が良いかというと、やはり一つ目は「見目と効果が非常に良い」ことです。ガラスコーティング特有の高級感のあるしっとりした艶と水弾きはどちらも素晴らしいです。
そして「1~3年以上(ピカピカレインは3年以上!)の長期間被膜が落ちることはないので再施工いらず」。 1度の施工だけでその後新しいワックスやコーティングをこまめにかける必要はありません。
また同じような施工方法のワックスやコーティングより、拭き上げが軽く施工も楽です。 そして車を使えない期間は表面硬化までの6H~24H程ですので施行業者への車の出し⇒施工⇒戻しを考えると、かなり短いといえます。勿論値段も1/10程で済みます。
つまり様々なコーティングの良いとこどりなのです。下地処理のいらない新車に施工するのであればこれ以上なくおすすめです。(既に何年か乗られているお車の場合は完璧を目指そうとすると下地処理が必要な場合が多いです。)