第一回 / 他人の格言
初めて車を乗った時の気持ちを思い出す。
当時私は19歳。高校卒業後浪人して1年後に大学に合格。
合格とわかったと同時にすぐに合宿免許を申し込みに行きました。
その際に一番早く免許を取得できるのが岩手県での合宿。
「なんで大阪の近所にないねん。これやったら旅行やん。」と思いながらも友人と2人で申し込みました。
当時の金額で約20万円程、期間は2週間。
バイトも何もしてないので当然お金はありません。
祖父にお金を借りました。毎月1万円づつの返済です。
ちなみにこの毎月1万円の返済には、大変苦労しました。
勉学に遊びにクラブにバイトと大学生活は好き勝手にやったので常に金欠状態。
よく返済をリスケしてもらいました。
20万円を返すのに3年程かかった記憶があります。
「おじいちゃん、ありがとう」
※おじいちゃんは去年で亡くなりました。100歳の大住生でした。
男2人での旅行(合宿免許)。これが非常に大変でした。
高校時代の親友と行ったのですが、2週間ずーっとおなじ 空間にいる事になります。
始めの1週間は何ともないのですが、そのあたりを過ぎると話すこともなくなり、1人になることも出来ずだんだんその親友のことがうっとうしくなります。
旅館に泊まっているのですが、もちろん相部屋です。しかも4人部屋。
親友の他に知らんやつが2人も居ます。厳密に言うと4人ずーっと一緒です。
運転の教習所の授業でも食事でも風呂も一緒です。
これは一番仲の良かった友達でも嫌いになります。
もし、これから合宿で免許を取ろうと思っている人は、1人部屋をオススメします。
相部屋だと費用も安くなるのでしょうが精神的に持ちません。
私は合宿から帰った後、2週間程その親友とは会話も全くしませんでした。
無事に合宿も卒業し、免許を無事に取得しました。
さて、これでやっと車を買う準備が出来ました。
ここからはバイトの日々です。もちろん学生なのでローンを組むことは出来ません。
キャッシュを貯めるしかありません。私は目標を50万円に決定しました。
50万円だと軽の中古が買えるくらいの金額です。
いい車、かっこいい車に乗りたいと考えましたがそんな事は無理。
身分相応。私は自分の立場を理解しています。
無理をすると必ず生活に支障が出ます。
はっきり言って19歳で50万円なんて貯めたことありません。
当初の最高金額で15万円くらいしか貯めたことありません。
因みにこの15万円ではバイクの中免をとりました。
50万円を貯めるのに2年ほどかかりました。
車を購入したのは、大学3回生あたりでした。
やっとの思いで貯めた50万円で買った車はスズキのジムニーでした。
しかも幌。もちろんミッションです。
行動範囲が突然広くなり、大阪府から府外へ出ることも非常に楽になりました。
大変うれしかったのを覚えています。
洗車も時間があれば、よくしていました。
当時はコーティングなんて考えたこともありませんでした。
カーシャンプーで洗車だけです。
ジムニーの中古なので元々小さな小傷だらけです。
汚れていなければ全然問題ありませんでした。
この時には学生でもあり、全くコーティングに興味を持っていませんでした。
ただ車はきれいではないとダメ。かっこ悪いという意識はしっかり持っていました。
ここから車とのつき合いが始まりガラスコーティング剤の開発へとつながって行くのですが、続きは次回にしたいと思います。