2018.8.31夏場の洗車とガラスコーティング完璧ガイド!
春夏秋冬、季節に合わせた洗車とコーティングが必要な訳
日本には四季があり、季節ごとに特徴がありますよね。
そのため洗車時やコーティング時に起こりうる車のトラブルも千差万別です。
例えば…
春…花粉、黄砂
夏…梅雨時のゲリラ豪雨、日照りによるボディの高温化
秋…台風
冬…夜露、雪、霜
そのため、洗車や、ワックスがけガラスコーティングをする際は
各々の季節にあった対策が必須となります。
特に夏は、玄人でも洗車コーティング共に苦戦する難しい季節です。
ピカピカレインへの「失敗してしまったかも!?」というご相談のお電話もこの時期に急増します!
ですので、もう9月になりますが、まだまだ残暑が続きそうですしこの記事を書くことにしました。
次項からは夏の洗車やガラスコーティングにおけるデメリットや対策ポイントを説明していきます。
夏場・高温時の洗車やコーティングについてのデメリット
夏場の洗車やコーティング…考えるだけでも辛いですよね。笑
暑い中、作業をするのは人間誰しも億劫…
もちろん暑い中の洗車やコーティングは気を付けないと車体にも大きなダメージが。
夏場の洗車やコーティングは下記に注意して行いましょう。
・車体の温度
日差しがきつい炎天下での作業の場合。
車体が熱をもってしまいます。そりゃもう目玉焼きが焼けるぐらいに。
そのような状態で洗車やコーティングを行うと…
『洗車を行う場合』
ボディが熱くなっているせいで、水分の蒸発が早いです。
水道水などの水分がボディ上で蒸発してしまうと、イオンデポジットが付着してしまいます。
※イオンデポジットとは
斑点もしくは鱗状の白い跡の事を言います。
これは、水に含まれているミネラル成分がボディ上に残留し付着したものです。
特に井戸水や水道水を使用すると、ミネラル成分が多い為、残留しやすくなります。
すぐに除去しないと、強固なイオンデポジットとなり、研磨しないと落とせなくなる可能性があります。
また、シャンプー等のケミカルもボディに付着したまま乾燥すると、洗車では落ちないシミができてしまう可能性があります。
アルカリ性等の強いシャンプーを使用する場合は特に注意が必要です。
暑い夏の洗車では、できるだけ水をたくさんかけ、ボディを冷やしてから行いましょう。
また、洗い流しや拭き上げも手早く行うのがよいでしょう。
少しでも日陰ができていると、ボディの温度上昇が防げるので、日陰を探して洗車を行うのもおすすめです。
『コーティングを行う場合』
ボディが熱くなっているせいで、液剤の蒸発が早くなります。
結果、液剤が濃くなりムラの原因となります。
特にガラスコーティングなどを行う際は、ムラになるとコンパウンドで削らない限り落とせなくなります。
洗車時と同じで、下地処理を行うときにたっぷりの水でボディの温度を下げ、できるだけ直射日光が当たらない
場所で施工を行うのが良いでしょう。
カーポート等があると安心ですね。
・人体への影響
暑い時期の洗車は、熱中症の危険性があります。
洗車中は水を使っている分、涼しく感じられますが、体の体温は下がっていません。
水分補給をしっかりし、できるだけ涼しい時間帯での作業をおすすめします。
今年は、海や川で水浴びをしていたのに熱中症になった…という方も沢山います。
体が第一ですので、無理をせず、自分の体と相談して作業を行ってください。
それでも放置せず夏でも洗車をした方がいい理由
シャンプーをしても、逆に汚れや水垢になるリスクがある、
猛暑の中の洗車や熱中症になりやすく危険…
どうあがいても汚れてしまうなら夏場に洗車するのはやめて、
涼しくなってからまた洗車を復活させればいいのでは?と、
思ってしまうかもしれません。
無理は禁物なのはもちろんなのですが、出来るならやっぱり、
それでも放置せずに洗車をしてほしいのが本音です。
洗車してほしい理由は、2つあります。
まず1つは「汚れの蓄積がしていき、車を傷める」こと。
当たり前ですが、夏の間洗車をやめてしまうと、その分どんどん汚れが蓄積していきます。
泥汚れや水垢、鳥糞、虫汚れ等、様々な汚れがついたまま何もせずに炎天下で放置していくと、
ボディの表面に焼き付けられ、固着するようになってしまいます。
固着した汚れは、どんどんボディを侵食していき、塗装面を傷めます。
ある程度は、ガラス被膜が侵食の犠牲になってくれますが、長期間の放置は、
それ以上のダメージに…。
そうなると、次に洗車する頃には、
単純にカーシャンプーだけでは、落とすことができず、
場合によっては、研磨しないと美しい状態に戻せない状態になっていることも…
2つめは、「ゲリラ豪雨やお出かけ等で汚れやすい」こと。
最近では、命の危険がある暑さと言われるくらい高温の日が続いています。
こういった暑さが続くと、積乱雲が発生しやすくなりゲリラ豪雨になる可能性が高くなります。
ゲリラ豪雨によって濡らされたボディが、晴れた後、強い日差しによって急激に蒸発すると、
雨粒に含まれていたミネラル成分等が残ってしまい、イオンデポジットになってしまいます。
すぐに洗車することで、軽いものは落とせますが、そのまま長期間放置すると、
こちらもボディの表面に固着してしまい、簡単に落とせなくなります。
また、夏といえば海。
サーフィンやマリンレジャー等で海へ何度もお出かけする方も多いかと思います。
海辺のドライブはとても気持ちいいですが、海からくる潮風に当たるとボディに塩分が付着します。
海で泳いだ後の髪を放置しているとパサパサのダメージ髪になるのと同じように、
車のボディも付着した塩分を洗い流さずに置いておくと
ダメージがボディを侵食してしまいます。
これらのことから、やはり夏場の汚れを放置することはオススメしません。
洗車は面倒ですが、汚れが取りきれず、研磨するしかない…という状態になると、
もっと面倒な作業になっていきます。
未来の自分を楽にしてあげるためにも、なるべく洗車をしてあげましょう。
夏場・高温時の洗車・コーティングについてのポイント
ここまでのおさらいですが…
夏場は「ボディの温度が上がる」ため、
水・シャンプー液剤・ガラスコーティング液剤が「すぐに乾いて」しまい、
「水垢が発生や、ガラスコーティングの施工が上手くできないリスク」に繋がります。
ガラスコーティングがムラになってしまうと、写真のようになってしまいます。
せっかく愛車を綺麗にするために洗車&ガラスコーティングを施工したのに
かえって見目が悪くなってしまう羽目に…
そんな失敗をしないために、ここでは夏場の洗車およびコーティング時のポイントをお伝えいたします!
ポイントその1:比較的涼しい時間帯から作業を開始する
洗車から始まり、コーティング施工、さらにその間に下地処理をするともなれば、
作業はかなりのボリュームになってきます。
ボディが高温になりにくい、且つ、何より作業者の体力の消耗を少しでも抑えることができるので、
直射日光の当たらない場所を選んで、比較的涼しい午前中から作業を開始するのがお勧めです!
ちなみに、比較的涼しい時間帯ということであれば、
「夕方から作業を始めるのはダメなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
夕方ではなく午前中をお勧めすることには理由があります。
というのも、辺りが暗くなってくると、
ガラスコーティングの液剤の塗り残しや拭き残しを確認することが難しくなってしまいます。
これらはムラの原因にもなりますので、やはり午前中がお勧めです。
ポイントその2:ボディにたっぷりの水をかけてあげる
洗車をする際に、まずはボディにたっぷりと水をかけて、ボディの温度を少しでも下げておきましょう。
なお、水をかけることによって、汚れやほこりも落とすことができますので、
いきなりシャンプーで洗うのではなく、まずは水をかけることは忘れずに。
水をかけても作業中に次第に温度は上がっていきますので、
シャンプーで洗う際には、蒸発してシャンプーが取れなくなってしまうことがないように
こまめに水で洗い流してあげましょう。
愛車も作業者も水分補給はこまめに行いましょう(笑)
ポイントその3:素早く拭き上げをする
乾く前に拭き上げる!
夏場の洗車およびコーティング作業はスピードがモノを言います。
洗車後の水分の拭き取りや、ガラスコーティング液剤を塗布した後の拭き取り等、
いつも以上に注意をして、素早く行ってください。
暑い中での作業は大変ですが、自分の体調を鑑みながら、
少しでも負担を軽減できるよう以上のポイントを踏まえてトライされてみてはいかがでしょうか。
その他、春、秋、冬の洗車とコーティングについてのポイント
■春の洗車・ガラスコーティングのコツ
春の洗車時に気をつけたい汚れは、花粉と黄砂です。
少し屋外に放置しただけでボンネットが白っぽくなっていた…という経験、皆様にもあるのではないでしょうか。
そこに加えて雨が降ったり水に濡れたりと水分が付着すると、花粉・黄砂が車にきつくこびりついてしまい頑固な汚れとなります。
(泥団子を作る時の原理ですね…)
出来るだけ小まめな洗車を心がけてください。
また、洗車をする際もワンポイントとして、
「水をたっぷりと車にかけて先に花粉や黄砂をある程度洗い流して」ください。
花粉や黄砂が付着したままスポンジやクロスで擦ってしまうと
粒を引き摺って車体表面に傷が付いてしまいます。
とはいえ、先述の通り既にこびりついた花粉・黄砂はなかなか水では落ちません。
そんな時には普段の洗車に加えて下記を試してみてください。
【黄砂】
(1)高圧洗浄機でとばす
※家庭用の高圧洗浄機では難しいと思いますがお湯だと尚ベターです!
【花粉】
(1)アルコールをクロスに含ませて拭く
(弊社の「ピカピカレイン脱脂剤」でも大丈夫です)
(2)熱湯60~70℃くらいのお湯をかけながら拭く
1度で取れなければ何度か繰り返してください
(あまり熱いと塗装を傷めてしまうのでご注意!)
※どちらの場合も力をかけずに優しく拭き上げるようにしてください。
そして、ワックスがけやガラスコーティングをする場合は
出来る限り風の強くない日に屋内で施工しましょう。
飛散している花粉・黄砂が施工中に表面にくっついてしまうと
コーティングの仕上がりに影響がでる場合があります。
■秋の洗車・ガラスコーティングのコツ
秋は実は一番洗車やコーティングに適した季節です。
全体的に涼しく、気温差も少なく、花粉等も落ちついています。
ただし、2点、「落ち葉」と「台風」には注意です。
後者は天気予報等である程度予防できますが、前者はふと気づくと積もっていたりしますよね。
それの何が問題なのかと言うと、実は積もった落ち葉を長時間放置してしまうと車体に色移りしたり、水分を化合して乾いた際にくっついてしまうことがあるのです。
出来るだけ、気付いたら払うようにしましょう。
コーティングについては特に注意点はありません。
天気予報等を見て台風が接近している付近の日取りは避ける…、
落葉が多い木々の周辺は避ける等ですね。
念入りにムラのチェックをしたい場合は曇りより晴れている日の方がオススメです。
■冬の洗車・ガラスコーティングのコツ
冬はもう洗車しても洗車しても汚れますし、
特に雪国にお住いの方なんかはうんざりするのではないでしょうか。
雪道では凍結防止の融雪剤がよく撒かれていますが、
これには塩化カリウムが含まれており金属を腐食させる作用を持つため放置すると錆になります。
気が付くと見えにくい車の裏側(下部分)がサビていることもしばしば。
ボディに付着してもシミになりますので、雪道を走った後は出来るだけこまめな洗車を心がけましょう。
洗車時は高圧洗浄機、無い方はホースでも構いませんので、
まず車の下をよく洗ってください。
その時ホイール部分も忘れずに洗ってください。
先にコーティング(特に耐久のあるガラスコーティングがおすすめです)をしておくと、
ボディへの直接のダメージが軽減されますのでおすすめです。
コーティングの際は、
霜や夜露のおりる時間帯を避けて施工中や乾燥時間中に水分がコーティングにあたらない様注意してください。
環境にもよりますが、早朝、陽が出てから夕方までくらいに施工を終わらすのがベストです。
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この様に季節によって色々な洗車の注意点があります!
どんな季節でも車をきれいに保ちたいですよね。
今回の記事を是非参考の一つにしてみてくださいね!