2018.10.5ガラスコーティング剤の硬化時間は?
「完全硬化型のガラスコーティングは硬化時間が必要」
完全硬化型のガラスコーティング(俗に言う液剤自体がガラスとなるコーティング剤)は、ワックスや簡易コーティングと違い、長い耐久性が特徴です。
洗車や雨などでは、落ちることなく長期間愛車を守ることができます。(ピカピカレインのガラスコーティング剤もこのタイプです)
ですが、その分、ほかのコーティング剤より硬化時間が必要となります。
ではなぜ硬化時間が必要なのでしょうか…?
今回は硬化時間が必要な理由や、最低限必要な硬化時間、硬化時間中に気を付けることなどをご紹介します!
「完全硬化型のガラスコーティング剤に硬化時間が必要な理由」
・ほかのコーティング剤やワックスとの比較
100%のガラスコーティングとその他のコーティング剤では
硬化の面でどのように異なるのでしょうか。
簡単に分けるとこうなります。
【ワックス・ポリマー】
主成分は天然・化合物含めロウが多く、乾燥することで車体を覆う層になります。
たいていのものが30分~1時間程で完全に乾きます。
上に層がのっているだけで塗装と密着はしていないので耐久性はありません。
洗車や雨で剥がれていきます。
【ガラスコーティング】
空気に触れた直後から化学反応を起こして徐々に硬化が始まります。
成分の内容は下項目をご覧ください。
表面だけの評価でおよそ12時間は必要です。
完全に固まった場所は塗装と密着していますので後からの修正が効きません。
剥がす場合はポリッシャー等の研磨を行います。
それだけ強固な被膜だけあって耐久性はピカイチです。
・ガラスコーティングはどうやって生成されるの?
ピカピカレインを含む本格ガラスコーティングの売りである「ガラス化」についてですが、
実際どのようなメカニズムで瓶の中の液体がガラスになっているかを知ってる方は少ないのではないでしょうか。
ここではその原理をピカピカレインガラスコーティングを例として説明します。
ボディに塗布された直後の液剤の主成分はガラス成分とアルコールです。
これではまだ不純物としてアルコール+aがあるため純度100%のガラスとは言えません。
ですが、この液剤が空気に触れると、水分(湿気)と反応する現象…いわゆる”加水分解”が起こります。
詳細は企業秘密となりますが、それによりアルコール+aが揮発して残った成分が純度100%のガラス(被膜)という訳です。
硬化に時間がかかるのはこの辺りが大きく関係しています。
なお、この後に車の塗装と被膜が二週間をかけてぴったりと密着していきます。
そして密着後は洗車や劣化で落ちることもなく、耐久性のあるガラス被膜が車のボディを守ります。
100%のガラスをもともと塗ればいいんじゃ?何故わざわざそんな面倒くさい配合に…?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
100%のガラスというのはつまりガラス!(窓ガラスやガラス片etc…)なのです。
それをそのまま車体に塗り付けることは不可能ですよね…。
ガラス成分の濃度が高い程塗りにくくなるのもそのためです。
「表面硬化と完全硬化の違い」
上記でもご説明させていただきましたが、
完全硬化型のガラスコーティングは、液剤がガラス被膜へしっかり硬化するまで時間が必要になります。
例えば、ピカピカレインガラスコーティングの場合、
ガラスコーティングを施工後、約12時間で表面硬化→約2週間で完全硬化が完了します。
表面硬化と完全硬化の違いについては、下記をご覧ください。
■表面硬化とは
ボディに塗布したガラスコーティング剤が、途中まで硬化している状態です。
ボディと完全に結合しているわけではないので、硬化している・していない箇所にムラがあり、
非常にデリケートな状態でもあります。
ピカピカレインガラスコーティングの場合、
まず、空気中の水分とガラスコーティング剤の成分が化学反応を起こしてゆっくりじわじわと硬化を始めます。
液剤の内部から硬化するという訳ではなく、空気に触れている表面から徐々に硬化をしていくのですが、表面硬化は、大体約半分くらいまでのコーティング層の硬化が完了したという状態と思っていただければ、イメージしやすいと思います。
この表面硬化まで、ピカピカレインガラスコーティングだと【約12時間】かかります。
表面硬化後は、車を走行させたり、雨に濡れても優しく拭き上げてあげれば問題ございません。
■完全硬化とは
ガラスコーティング剤が、表面硬化の状態からさらに硬化が進み、完全に硬化しボディに定着し、
愛車のガラスコーティングが完了した状態です。
この完全硬化まで、ピカピカレインガラスコーティングだと施工から【約2週間】かかります。
完全硬化が完了した後は、いつも通りの洗車やメンテナンスを行っていってください。
ナノピカピカレインメンテナンス剤を使用したり、ガラスコーティングの二度塗りを行うのも
ガラス被膜がしっかり形成された完全硬化後に行います。
業者さんで扱われるガラスコーティング中には、
数日~数週間、車を預かって施工~表面硬化、完全硬化まで済ませるというものも。
納車前ならともかく、納車後にまた数週間も業者に預けたくない!という方は、
是非これを機に、自分で完全硬化型ガラスコーティングを施工することをご検討を!
ピカピカレインガラスコーティングなら、約12時間の表面硬化が完了すれば、
車の走行も問題なく行えるので、業者さんに預けるようなこともありません。
「硬化中における注意点」
では、表面硬化と完全硬化の違いがわかったとろこで、次は実際にガラスコーティングを施工した後
ガラスコーティングの硬化している間気をつけるべきポイントをそれぞれ紹介していきます!
【表面硬化中の注意点】
ガラスコーティング施工後から2時間後から表面硬化が始まり、約12時間で表面硬化が完了します。
この期間における注意点としては、
「濡らさない」・「運転しない」・「カバーをかけない」です。
・施工後12時間は水分厳禁!
表面硬化中の12時間は絶対にお車を濡らさないようにしてください。
ここでいう水分というのは雨はもちろんのこと、夜露や朝露も含まれます。
なお、この期間の洗車はお控えください。
とは言っても、全ての人が屋根のある車庫でお車を保管されているわけではありませんし、
施工中に突然雨が降ってくることもあるかと思います。
そんな場合はどう対応すればよいのでしょうか?
もし濡れてしまったら、すぐに屋根のある場所にお車を移動させてください。
その後、ボディについた水滴をマイクロファイバークロスで優しく拭き取ってください。
・運転は控える
少しの距離であっても運転をされますと、小石のはね上げでガラスコーティング液剤が剥げたり、
埃を巻き込んで汚れてしまう恐れがあります。
ですので上記で述べたように、
突然雨が降ってきた、施工場所と保管場所が異なる、といったような不要不急以外の運転はお控えください。
・カバーの使用は控える
完全にガラスコーティングが硬化する前にカバーをかけてしまうと、
そのカバーをかける時および外す時の摩擦でガラス被膜が落ちてしまう可能性が高いため、ご使用はお控えください。
ただし、お客様から
「雨が降られた時にすぐに対処できないから、カバーをかけたい!」
というお問い合わせをいただくことがあります。
繰り返しになりますが、弊社としてはカバーの使用はお勧め致しませんが、
雨に濡れて放置してしまうと後々ムラになり、酷い場合は全てコンパウンドで研磨しなければなりません。
これらのリスクを鑑みたうえで、ご自身でご判断いただければと思います。
・表面硬化中にムラを発見したら?
まずはマイクロファイバークロスでムラになっている箇所を拭きのばしてみてください。
それでも取れない場合は、残っているガラスコーティング液剤をムラ部分にスポンジで多めに塗布し、
マイクロファイバークロスで拭き伸ばしてください。
【完全硬化中の注意点】
12時間の表面硬化が終わると、その後の2週間が完全硬化の期間となります。
この期間の注意点としては、「水分を長時間放置しない」です。
・水分を長時間放置しない
表面硬化の時と違い厳禁ではありませんが、長時間放置してしまった水分は水垢等の原因になりますので、
雨に降られてしまった場合は、ボディについた水滴をマイクロファイバークロスで優しく拭き取ってください。
またこちらも表面硬化と違い、洗車もOKです。
ただし、洗車機ではなく、必ず手洗い洗車でお願いします。
・完全硬化中にムラを発見したら?
既に硬化が始まっているため、ムラを落とすには、その箇所のみコンパウンドで研磨することになります。
その後は部分洗車して、余ったガラスコーティング液剤で再施工してください。
なお二度塗りをお考えの方は、
部分的に再施工をした箇所の完全硬化を待ってから全体を二度塗りされる方がベターです◎
「完全硬化後のガラスコーティングはこうなる!」
ガラスコーティングを施工し、いよいよ待ちに待った完全硬化です!
被膜が完全硬化した後のボディはどのようになるのか詳しく説明していきたいと思います。
ポイント:1 艶
施工後まず一番最初に目に見えてハッキリわかる効果はガラスコーティング特有の美しい艶!!
普段お使いのお車が新車のような輝きに…!そして新車への施工も更に美しく色に深みのあるボディへ…。
自分の愛車が艶々だと愛着も湧きますし、普段のドライブだって楽しくなりますよね。
お客様から駐車場で自分の車が周りと比べ輝いているのを見て
優越感に浸ってしまうというありがたいお声もしばしば頂きます!
ポイント:2 水弾き
洗車や雨の際に効果を発揮します、水弾きです!
弊社は3種類の水弾きのガラスコーティング剤を販売しております。
特に一番売れているのがピカピカレインプレミアム
こちらは滑水性となっております。親水と撥水のいいとこ取りをしたような水弾きで
水の粒がコロコロとボディを滑り落ちるイメージです。
ガラスコーティング施工前は水がボディにベターっとくっついて、
ウォータースポットやイオンデポジットの原因になりやすかったり、
洗車の際も拭上げに手間がかかってしまっていたかと思います。
しかしその悩みもピカピカレインを施工した完全硬化後のボディには必要ありません!
滑水している様子はまさに爽快!
水が流れ落ちるため、洗車や雨が降った後の水の拭上げも施工前と比べ圧倒的に楽になります!
ポイント:3 防汚性
ピカピカレインのガラスコーティングはなんと防汚性にも優れております。
上記でも申し上げた通り、水が流れ落ちるためウォータースポットやイオンデポジットができにくくなります。
ウォータスポット以外にも、雨天時には泥などが付着しボディが汚れてしまいますよね。
しかしこちらもご安心を!汚れもコーティングの力で簡単に落ちます。
軽い汚れ程度でしたら水洗いでも充分!洗車の労力が楽になります。
その他にも花粉・黄砂の対策にも!
花粉・黄砂は愛車にとって大敵なのはご存知ですか?
一度付着して放置してしまうと、落とすのも一苦労。
そして何より花粉・黄砂の成分は塗装に悪影響を及ぼします。
これらの汚れもコーティングをしていればボディを保護できるので、ボディを痛める心配がありません。
もちろんこれらを放置しますと、被膜も傷が付きますので愛車のケアはお忘れ無く!
花粉・黄砂については詳しくはこちらにも記載しております。
【https://www.pika2rain.com/blog/pollen_-dust/】
完全硬化後のガラスコーティングのメリットをおわかり頂けましたでしょうか。
効果が充分に発揮される完全硬化までは2週間かかりますが、
硬化後はなんと3年の耐久性です。
ガラスコーティングを施工すると、お車の塗装も、普段のケアも良いことづくめです!
是非ガラスコーティングを施工し効果を実感してみてください。
「やっぱり完全硬化型ガラスコーティングは耐久性がいい!」
この記事でも記載させていただいた通り、やはり完全硬化型のガラスコーティング剤は硬化時間がかかります。
ですが、ほかのコーティング剤やワックスと比べると、断然被膜の持ちが違います。
むしろ、完全硬化型のガラスコーティング剤より持ちのいいコート剤があるのか…?というレベル。
硬化時間中に雨が降るのが心配…という方や、施工に時間をかけてられない!という方には
簡易コーティングやワックスをおすすめしますが、
何度も施工するのが億劫な方や、常に愛車を守りたい!きれいな状態で保ちたい!という方には
完全硬化型のガラスコーティング剤をおすすめします。
正しい施工方法、硬化時間を守り、よりよい愛車ライフをお過ごしください!