2020.2.28ワックスにコーティング…どのタイプを選べばいいの?カーケア用品を徹底比較!
たくさん種類があるカーケア用品…どうやって選んだらいいの…?!
お車を購入されたら、その愛車をどうやって綺麗に保つかがとても重要になってきますよね。
そこで皆さんが検討されるのがカーケア用品。
ワックス、ポリマーコーティング、ガラス系コーティング、ガラスコーティング…
いわゆるカーケア用品と呼ばれるものには様々な種類があります。
事前にネットで調べて、または実際に店頭に並んでいる商品たちを見て
「たくさんありすぎて、どれを選んだらいいかわからない…!」
「特にガラス系コーティングの”系”って何?!ガラスコーティングとは違うの?」
このように思われた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなお悩みを一気に解決!
各カーケア用品の特徴をご紹介かつ比較していきます!
ワックスについて
ワックスの1番の特徴はなんといってもギラギラとした艶。
他のコーティングとはまた一味違ったワックス特有の光沢感があります。
ワックスの成分にはカルナバ蝋というロウが含まれており、ヤシ科の植物からとれる天然の素材です。
そのままでは固くワックスとして使用するのは難しい為、石油系の溶剤などで柔らかくしています。
ここではワックスの種類について詳しく説明していきたいと思います。
ワックスの種類
◆固形タイプ
車用ワックスの王道と言っても良いのではないでしょうか。
固形ワックスは伸びが良くないため狭い範囲を少しずつ塗り込んで行く地道な作業になります。
こちらは研磨材を含んでいないタイプです。
しかし、達成感は他のコーティングでは味わえないほど!ギラギラとした艶になります。
●メリット
・他のワックスの種類の中で耐久が優れている
・光沢がギラギラと美しく艶や深みが出やすい
・気持ちの良い撥水性
固形ワックスは塗装面を保護する事と艶だしを目的に作られているいます。
そのため濃色車の場合特に艶がしっかり出て大変美しく仕上がります。
そして、撥水性が高まるのも魅力。ボディーの表面を薄い油膜でコーティングする事で雨や水をバッチリ弾きます。
コロコロと水玉になる様子は見ていて気持ち良いですよね。
●デメリット
・汚れが落ちにくい
・施工性の悪さ
まず、雨が降ってしまった後にできる雨染みを消すことが難しいです。
綺麗に施工したのに、水分が付着し汚れてしまったらせっかくの美しい見た目が台無しに…
そして、もうひつつのデメリットが施工性の悪さです。
施工手順をざっと書き出すと以下になります。
1.洗車→拭上げ
2.ワックス塗り込み
3.乾燥
4.ワックス拭上げ
5.仕上げ拭き
なんといってもワックスはムラになりやすいです。施工初心者の方は手こずるかもしれません。
前述したように、伸びが良くないため念入りにしていく必要があります。
そしてこの塗り込み作業が1番大事な工程。
ワックスの付けすぎや、量が少なかったりとなかなか均一に塗る事が難しく、何度か繰り返すことで
要領がつかめてくるかと思います。
◆半練りタイプ
半練りワックスとは想像通り、柔らかいタイプのワックスの事です。
こちらは使いやすくする為に、成分の中に水と油を乳化技術によって混ざり合わせたものです。
そのためよく伸び、固形タイプに比べ施工性が良いです。
そして、研磨剤を含んでいる物も多く、塗装面を施工と同時に綺麗にできる効果もあります。
●メリット
・施工が簡単
・キズ、汚れ落とし効果もある
・価格が安い
成分の約半分が水でできている為、固形ワックスよりも安く、施工性も良いので
初めての方でも試しやすいです。
●デメリット
・被膜が薄い為塗装の保護は固形ワックスよりも低い
・塗装面を傷つける恐れあり
メリットでもあるのですが、純粋なワックスでは無いのでやはり固形ワックスと比べると
被膜は薄くなってしまいます。
そして、研磨剤が含まれている事でキズ消し効果もあるのですが
濃色車などは場合によっては塗装面を傷つける事も…
メリットデメリットは紙一重なので、自分の車や技術にあったタイプを選ぶ事が重要です。
◆スプレータイプ(液体タイプ)
こちらは1番施工が簡単なタイプのワックスです。
通常、ワックスは固形ワックス、半練りワックスが主ですが、ここ最近はこういったタイプのものも登場しています。
こちらのワックスはスプレーボトルの中にワックスが入っており、車体に吹き付けるだけで簡単にワックスが出来ます。
種類によっては洗車不要のものなどもあり、すぐにケアができます。
●メリット
・1番手軽に施工ができる
・ボディに負荷がかからない
●デメリット
・艶や撥水性、耐久性は他のワックスよりは劣る
・水に弱い
・部分使用には適さない
やはり手軽故、他のワックスよりも施工後の質は劣ってしまいます。
そして成分についても水性です。ボディに優しいというメリットでもありますが、
雨が降ると落ちてしますため、再施工が必要になります。
ポリマーコーティングについて
スプレー式の簡易コーテイング剤が多く販売されています。
車用品の大型量販店でもよく目につくのではないでしょうか。
さて、さっそくポリマーコーティングのメリット・デメリットを紹介していきます。
ポリマーコーティングの特徴
●メリット
・安価な商品から高価な商品まで幅広く販売されている
・比較的施工が簡単な商品が多い、硬化時間が短い
・色んな水弾きのコーティングが販売されている
・ボディがつるつるとした肌触りになるものが多い
ポリマーコーティングはなんといっても手軽さが最強。
一般的なものだと、洗車後スプレーして拭くだけ、というものが多く販売されています。
現在では、カーシャンプーにこのポリマーコーティングの成分を配合して
洗車するだけで艶と水弾きを手に入れる!なんてものも販売されています。
簡単な施工で、基本的には失敗もなく、安価で手に入れることができるので、コーティング初心者の方にピッタリ!
●デメリット
・比較的早く、簡単にコーティングが落ちる
・皮膜が柔らかいので、傷防止性能はない
・劣化する
ポリマーコーティングのデメリットは何と言っても簡単にコーティング被膜が落ちてしまうこと。
マメに洗車&コーティングをする方なら問題ないですが、1か月以上放置する方(特に青空駐車の方)ですと
せっかくしたコーティング皮膜が落ちてしまっており、愛車のボディを守れていない…ということも。
また、放置しすぎると、被膜が劣化し、ボディを痛めてしまう原因になることもあります。(これはワックスも一緒ですね。)
まとめ
手軽に施工できるというメリットがある分、すぐにコーティング被膜が落ちてしまうというデメリットが
あるのがポリマーコーティングの特徴です。
なので、ガラスコーティング施工店でも安いプランで販売されているのがよく見受けられます。
色んな種類のコーティング剤を使ってみたい!という方は、ポリマーコーティング剤は研磨せずとも落ちる物が多いので
再施工が楽です。自分にあう水か弾きや艶など、色々試してみてはいかがでしょうか。
下記でも説明しますが、基本的にポリマーコーティングにガラス繊維が入っているのが
ガラス系コーティングとなります。
ガラス系コーティングについて
続いてガラス系コーティングについて。
次項で説明するガラスコーティングと同様に考えてしまいがちですが、
ガラスコーティングとガラス系コーティングは基本的に別物になります。
ガラス系コーティングとは、
「ガラス繊維が入っているコーティング剤」もしくは「ガラスに異なる成分を混ぜているコーティング剤」を指します。
含まれているガラスの割合に明確な基準はないため、
限りなくガラスコーティングに近いものから、名ばかりのガラスであるものまで様々です。
硬化後の不純物が多いほどガラスコーティングからは遠くなります。
なお、板金屋、コーティング専門店、ディーラーが謳っている「ガラスコーティング」は
ほとんどがこの「ガラス”系”コーティング」を指していることが多いです。
通りがいいのでわざと系をつけないところもあれば、
知識がなく同一のものだと思ってサービス提供しているところもあります。
また、市販の商品でも同様にガラス”系”を100%ガラスであるかの様に記載している場合があります。
誤らない様にご注意ください。
※ただ明確な基準となると本当に難しいと思うのである程度は仕方ないかと思います。
●メリット
・ガラスコーティングとワックスを足して割ったようなうるっとした艶
・すべすべ、つるつるとした手触り
・ガラスコーティングよりは安価
・同じ液剤同士だと上塗りが容易
・施工は手軽なことが多い
●デメリット
・ガラスコーティングと比べ耐久性はない
※成分にもよりますが、酷いものは二カ月程で落ちて効果がなくなります。
・明確な基準がないためピンキリのピンを探し当てるのが大変
・業者での施工費は高め
といったところです。
市販の商品でガラス系コーティングにあたるものですが
例えば有名な商品では下記があります。
プロスタッフ
CCウォーターゴールド
https://www.amazon.co.jp/dp/B00OQ0FQ1S/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_MX3vEbZB6CS10
シュアラスター
ゼロウォーターシート
https://www.amazon.co.jp/dp/B00O8KE5O0/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_qX3vEbMDD1B80
ワコーズVAC
バリアスコート
https://www.amazon.co.jp/dp/B07YVFRFHN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NW3vEbXTDAA5F
SPASHAN
スパシャン
https://www.amazon.co.jp/dp/B07VJDT2G3/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_mP3vEb7G4PDYE
これら全て色々な形態がありますが、
全て表記は「ガラス系コーティング」となっています。
幅の広さがうかがえますね。
では、ガラス系コーティングと似ている混同されやすいが別物である
ガラスコーティングについて、次項でお話していきます。
ガラスコーティングについて
ガラスコーティングは、ガラス系コーティングと違い、ボディ上に本物のガラスを形成します。
●メリット
ガラスコーティングの最大のメリットは「耐久力」です。
ほとんどのガラスコーティングが最低でも1年間、性能のいいもので約3年間も効果が持続します。
ワックス・ガラス系コーティングと比べると圧倒的な耐久性です。
また、ボディに定着しているので、洗車や雨などで落ちることもありません。
また、光沢や艶も特徴的です。
ワックスが派手なギラギラとした艶なのに対して、ガラスコーティングはしっとりとした深みのある艶です。
自然で、より高級感のあるボディに仕上がります。
●デメリット
ガラスコーティングのデメリットは、一度コーティングすると、なかなか落とすことができないことです。
コーティングの被膜がボディに定着するため、コンパウンド等で研磨しない限り落ちません。
また、ワックスやガラス系コーティングと比べると、値段はかなり高額です。
しかし、ガラスコーティングは一度施工するだけで効果が持続するので、長い目で見ると、こまめに施工する必要のあるワックスやガラス系コーティングよりも安く済みます。
●ガラスコーティング剤の種類
一言にガラスコーティング剤と言っても、各メーカーから様々な物が販売されております。
ここでは代表的なガラスコーティング剤をご紹介いたします。
・ピカピカレイン プレミアム(ピカピカレイン)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00UL4D8EA?ref_=ast_sto_dp
DIYガラスコーティング剤のパイオニア的存在で、ネット通販でもランキング上位常連商品です。
耐久年数は3年間。親水性と撥水性の長所を兼ね備えた「滑水性」の水弾きです。
・リボルトプロ(リボルト)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HTHPW28?ref_=ast_bbp_dp
ガラスコーティングショップが開発したDIY用のガラスコーティング剤です。
「超撥水」の水弾きで、汚れの定着を防ぎます。
・ロータスシールド(シュアラスター)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FFPW4CV?ref_=ast_sto_dp
車用ワックスの老舗であるシュアラスターのガラスコーティング剤。
主剤と硬化剤を混ぜる二液性で、耐久期間は3年間です。
他にもたくさんのガラスコーティング剤が存在しますが、くれぐれもガラス系コーティング剤と間違えないようにしましょう。
まとめ
上記で詳しく説明させて頂いたワックスをざっくりとまとめてみました。
★ワックス
ワックスの成分はカルナバ蝋というロウという植物からとれる天然の素材です。これを塗りこんだり拭き取ったりしやすいように石油系の成分が加えられています。
特徴:濡れたような深みのあるギラギラとしたツヤ、油分なので撥水効果があります
メリット:ツヤがきれい、価格が安い
デメリット:1~2か月程度で落ちてしまう、雨にも弱く、また太陽熱にも弱い
★ポリマーコティング
シリコンやフッ素を含んだもので作られたコーティング剤です。
特徴:光沢とツヤのある仕上がり
メリット:比較的施工が簡単で、価格もワックスよりは高いが比較的安価
デメリット:柔らかい特徴を持つので塗装面を保護する役割は期待できな、い劣化が早く3か月程度で落ちてしまう
★ガラス系コーティング
「ガラスにほかの成分が入っているもの」をガラス系コーティングと言います。
特徴:光沢とツヤのある仕上がり
メリット:ポリマーコーティングより長持ち(半年~1年)
デメリット:ガラスコーティングと比べると耐久性が無い、成分に明確な線引きがされていない為成分がひどいものも販売されている
★ガラスコーティング
ガラスコーティング微細は無機質溶剤で空気に触れると固まってしまうので瓶に入っているのが特徴で、ガラス系コーティングとの見分け方の参考にしてください。
特徴:しっとりとしたツヤ
メリット:一度施工すると約3年間持つ、被膜が強い為小傷や汚れがつきにくくなる、一度施工すると洗車が簡単
デメリット:費用が他の3つと比べて一番高い、ギラギラとしたツヤはでにくい
大きく4つをご紹介致しました。
お勧めとしては、やはりガラスコーティング!
初回の施工時に多少時間はかかりますが、そのあと3年間は簡単なメンテナンスだけで綺麗な車の状態が保てます。
施工も比較的簡単にできるガラスコーティングも発売されてますので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
自分のニーズに合ったカーケア用品を!
いかがでしたでしょうか。
当然ではありますが、それぞれのカーケア用品にメリットがあり、
またその反面デメリットもあることがご理解いただけたことかと思います。
「結局のところ、どれが”イチバン”良いの?」と聞かれてしまうと、
一概にコレ!とお答えするのは大変難しいです。
長く愛車を大切に乗っていきたいということであれば、
上記でもお伝えしたとおり、長期的なコストパフォーマンスから考えて、
ガラスコーティングがお勧めにはなります。
ですが、お客様のなかには、とにかくギラッギラの艶がほしい!といった方や、
とにかく簡単にケアしたい(ケアの頻度が増えたとしても)!という方も
もちろんいらっしゃるかと思います。愛車(またはカーケア)における譲れないポイントは人それぞれですから。
ですので、ここまでご紹介したカーケア用品それぞれの特徴を参考にして、
自分の目的やニーズと照らし合わせてみましょう。
そこで最も自分に合うものを選んでいただければと思います。