2018.6.28あらゆる傷から愛車を守れ!解決策から予防策まで大公開!
愛車を傷から守るにはどうしたらよいの?
愛車を綺麗な状態に保ち続けんとする我々の前に立ちはだかる大敵のひとつ…
それは傷です。
「運転を失敗して、擦り傷を作ってしまった!」
…というような、自分の過失による傷も、もちろんあることかと思います。
そのような傷に対しては、自分の注意次第で、ある程度は防ぐことができるかと思います。
しかしながら、実際のところ車にできてしまう傷は、自分では防ぎようのないものが大半なのです。
例えば、普段の走行中にできてしまうもの、車の乗り降り時にできでしまうもの、
天候によるもの、ペットや動物によるもの…等々、
どんなに気をつけてはいても、自分ではコントロールしきれない部分が多いです。
ですので、知らない間に傷ができていた…という経験、皆さんもおありなんじゃないでしょうか。
だからと言って、傷をつけないために車を運転しないわけにはいきませんよね。
ではどのように傷を対処していけば良いのでしょうか。
ここでは、傷の種類やできてしまう原因、それぞれに適した対処方法や予防方法まで丁寧に紹介していきます!
たかが傷と侮るなかれ!放置するととんでもない事に…
「傷」と一括りにして説明してきましたが、蓋を開けてみると傷にも色々な種類があります。
この項では各々の違いと恐ろしさについて説明したいと思います。
■線キズ(引っ掻きキズ)
猫の爪痕の様に線状についた傷の事を線キズ(引っ掻きキズ)といいます。
硬貨や鍵の様に固い素材などが車体に当たると線キズになることが多いです。
よく鍵を抜き差しするドアノブ付近等は細かい小傷が沢山ついてますよね。
傷が浅いと磨きで消したり、コーティング剤で隠したり等、簡単な方法で対処できます。
ただし、深さのある傷は消すことも隠すことも出来ないので、パテ等で埋める作業が必要となります。
■擦りキズ
広範囲に渡って擦れた様な傷跡があるものを指します。
たまに白っぽい車の端に薄く黒の擦れが入っていたりしますよね。
壁や障害物(電柱、ガードレール、草木等)に車体を擦ってしまった時や、車同士がぶつかった時などに出来ます。
こちらも基本的に磨きで修復していきます。
■砂・飛び石によるキズ
走行しているとどうしてもタイヤで跳ね上げてしまうのが砂と飛び石。
砂は洗車時に巻き込むと擦りキズに。
飛び石に関しては車体に当たった段階で塗装ごと剥がされたりとかなり厄介です。
飛び石で塗装が剥げて白くなってしまった箇所は、市販のタッチペン等でセルフ修復するか箇所が多かったり目立つ場合はプロに頼みましょう。
■へこみキズ
名前の通り、車体が激しい衝撃を受けて歪んだ状態です。
へこんだ箇所を裏から叩いて元の状態に戻す場合もあれば、損傷が激しいとパーツ全取り換え…等大変なことになりがちです。
また、へこみが軽度でも塗装が剥げる場合もあるので、その場合は再塗装も必須です。
■破損
へこみより更に損傷面積が大きく、酷い状態を指します。
見目が悪いのはもちろんですが、安全面・整備面からしても早めの対処が必要となります。
■塗装の劣化(色褪せ)
経年劣化や外的要因(雨や露、紫外線、花粉などの自然現象・手垢・鳥の糞)による塗装の劣化も傷の一つと言えます。
黒い車が白っぽく見えたり、白い車が黄ばんでみえたりするのは塗装の劣化が原因のことが多いです。
これは再塗装や塗装面の磨きで修復していきます。
■錆
車体に出来た傷や付着した鉄粉に水分が当たったまま放置すると錆が発生します。
錆だけでも塗装に茶色い錆色が固着したり厄介ですが、そのまま更に放置すると塗装が腐食していきます。
腐食すると塗装やガラスコーティング等のコーティングを浸食して車体に穴が開いたりすることもあり凶悪です。
腐食する手前であれば鉄粉除去剤や錆取り剤のようなケミカルで処置し、元の状態に戻すことも可能です。
(状態に寄ってはパテ埋めが必要だったり、色移り部分の再塗装をする場合もありますが…。)
あらゆる傷はコンパウンドで解決!
水洗いで落ちないくらいボディにこびりついてしまった水垢や汚れは、
無理に取ろうとするとかえってボディが傷ついてしまいます。
市販の除去剤もありますが、水垢除去にはこれ、鳥糞除去にはこれ…と、
汚れの種類に応じて、除去剤を変えて処理していくのは、あまりにも面倒ですよね。
もっと手っ取り早くボディ全体を綺麗にしてしまいたいという人は、
コンパウンドとポリッシャーを使用した研磨除去をオススメいたします。
市販のキズ消しワックスにも、微量のコンパウンドが含まれているので、
浅めの線キズや擦り傷ならキズ消しワックスを使って消す方法もあるのですが、
ボディの色によって種類を選ぶものが多く、複数のボディカラーの車を所持している方だと、
その分余計にコストがかかってしまいます。
また、ほとんどのキズ消しワックスが手磨き用なので、
汚れが広範囲にある場合は、手磨きだと研磨作業がかなり大変ですし、
ワックスだけだとその後のコーティングの耐久性もそこまで長くありません。
そうなると定期的にワックスの塗り直しを行う必要がでてくるので、
その度に新たにできた傷をまた手磨きして…というよりは、
コンパウンドとポリッシャーを使って、一気にボディを研磨したほうが
少ない時間で傷を消すことができます。
コンパウンドでボディを研磨する際は、
手磨きよりもポリッシャーを使用することをオススメしています。
部分的な傷やコンパウンドで少し削るだけで落ちる傷なら、
手磨きでも問題ないのですが、長時間、一部分だけを力任せに研磨してしまうと、
その部分だけ磨きすぎてしまったり、摩擦により「焼き付け」を起こし、
ボディが色ムラになってしまったりと均等の力で研磨することができず、
失敗してしまうリスクが高くなります。
ポリッシャーを使用すれば、力が均等に入り、尚且つ、
手磨きよりも圧倒的に早いスピードで研磨することができます。
ちなみにポリッシャーの使用にも注意が必要です。
まずポリッシャーでの研磨経験が少ない方は、【ダブルアクションポリッシャー】を
使用してください。
実は、業者さんなどプロが使用しているポリッシャーは、
研磨力が強い【シングルアクションポリッシャー】を使用しています。
研磨力は強いですが、扱いが難しく磨きすぎてしまったり傷をつけてしまったりするので、
よほど腕に自信がない方以外はオススメしません。
【ダブルアクションポリッシャー】なら上下左右に振動しながら均等に駆動しますので磨き傷も付きにくく、塗装の摩擦熱も最小限で済みます。
ポリッシャーは、DIY関係を多く取り扱っているホームセンターなどで簡単に入手できますので、
是非、コンパウンドを使用する際は検討してみてください
ガラスコーディングで車へのダメージを軽減!
ガラスコーティングを施工して愛車をあらゆるダメージから守りましょう。
ガラスコーティングはたくさんのメリットがあります。
ワックスのように頻繁にかけ直さなくても一度施工するだけで効果が持続するので美しい状態を保つ事が可能です。
そして、水の弾きが良くなるので雨が降った後もウォータースポットが付着しづらくなったり、
汚れが流れやすくなったり洗車の際に拭き取りが楽になります。
ここではピカピカレインガラスコーティングの施工方法について紹介していきたいと思います。
1.洗車
まずは基本の洗車からです。
水を車全体にかけ、ボディに付着した汚れや埃などを落としていきます。
そしてカーシャンプーで全体を洗いましょう。
洗う時は、ボディを傷つけてしまうのでスポンジやブラシではなく
マイクロファイバークロス等の柔らかい布で洗いましょう。
2.下地処理
次に車の状態をチェック!
傷や汚れが付いたまま施工してしまうとそのまま傷等をガラスコーティングで閉じ込めてしまいますので、
下地処理を行い、車を綺麗にしましょう。小傷や水アカが無い場合はスキップできる項目です。
上のセクションで解説した通り、傷にはコンパウンドが最適です。
傷や水アカを研磨し、ボディを美しくしていきましょう。
3.脱脂
ピカピカレイン脱脂剤で車のボディに乗っている油分を除去します。
必須ではありませんが、脱脂を挟むことでボディとの密着率があがり定着しやすくなるので、
新車の場合でもなるべく脱脂の工程を挟むことを推奨します。
4.ガラスコーティング施工
下地処理、脱脂を終わらせた後はガラスコーティング剤を施工していきます。
ピカピカレインプレミアムはスポンジに液剤を3滴ほど(塗り始めは6滴ほど)染みこませ、
薄く伸ばしていきます。塗布後は付属のマイクロファイバークロスで拭き伸ばしていきます。
この作業が甘いとムラの原因にもなるのでしっかり確認しながら拭き伸ばしましょう。
上記の工程をブロッキングし繰り返していきます。
一度に広範囲を施工すると、拭きの伸ばす前に液剤が乾いてしまいムラの原因になりやすいので
注意が必要です。
以上がピカピカレインガラスコーティングの施工方法となります。
一度施工するだけで、ガラス被膜は3年持続しますので非常にコストパフォーマンスに優れています。
しかし、注意して頂きたい事もあります。
ガラスコーティングをしたからといって洗車をしなくていいという訳ではございません。
洗車をしないで放置してしまうとガラス皮膜の上に汚れ等がこびりついて取れなくなってしまったり、
雨が降った後放置すると水アカの原因に…なんて事も。
ガラスコーティングをしても定期的な洗車は必要という事をお忘れ無く。
また、傷が出来なくなるという訳ではございません。
やはり日常的に車を使用する事によりどうしてもコーティングには傷が付いてしまいます。
(本来のボディの塗装は守られています)
コーティングに傷が付く事により、性能(滑水や艶など)が施工時よりも低くなるという事はありますので
そちらも充分理解したうえでのコーティングをお願い致します!
ガラスコーディングの上から傷ができてしまった!こんな時は?
被膜が固く頑丈なガラスコーティングですが、やはり傷ができてしまうこともあります。
まずは傷がつかないように注意することが大事ですが、傷ができてしまった後の対処方法や注意点もご紹介していきます!
こんな時に要注意
洗車時の注意点
洗車を行う際はたっぷりの水で大きな汚れを落としましょう。
大きな汚れが残ったままクロスやスポンジ等で洗うと、汚れを引きずり傷の原因となってしまいます。
また洗車時は、できるだけ柔らかいクロスを使用しましょう。マイクロファイバークロスがベストです。
そしてできるだけ手洗い洗車を行いましょう
モップやブラシ式の洗車機に通してしまうと、石を跳ね上げて小傷ができたり、洗車傷の原因となります。
どうしても洗車機に通す場合は高圧洗浄機を使用しましょう。
ガラスコーティング施工時の注意点
ボディにガラスコーティングを施工する場合は、力を入れすぎないようにしましょう。
ガラスコーティングはワックスと違い、塗り込むというよりかは、もう一層ボディに膜を作るようなイメージです。
力をかけて、ごしごしと塗り込んでしまうと擦り傷の原因となります。
施工手順上、力を入れる必要はありません。
ガラスコーティング上に傷ができてしまったら
■薄い傷
よーく見ないとわからない程度の傷だと、ガラスコーティング剤の上塗りがおすすめです。
ガラスコーティング剤は傷を消す効果はありませんが、凹凸部分に液剤が入り込みますので、傷が見えにくくなります。
■深い傷
クリア層までしっかりと届いている傷はガラスコーティングの上塗りではなかなか隠し切れません。
その場合はコンパウンドでの研磨で傷を消すしかありません。
しかしコンパウンドで研磨をしてしまうと、ガラスコーティングの被膜まで削り落としてしまいます。
研磨後は傷消しを行った部分だけでもいいので、ガラスコーティングの再施工を行った方がよいでしょう。
また、塗装部分まで深くえぐるような傷はコンパウンド等でも消すことができません。
日々のメンテナンスで傷を予防しよう!
如何でしたでしょうか?!
ここまで長々と書いてきましたが、どうしても念頭に入れておいていただきたいのが、
「傷を完全に防ぎきる方法ない」ということです。
ただし、少しの工夫でその傷によるダメージを軽減させることは可能だということも忘れないでください。
大切な愛車ですから、極力傷をつけたくないし、できる限りのことはしてあげたい、
という気持ちはもちろんわかります。
傷の予防としてガラスコーディングを施工してあげる。
(もちろんガラスコーディングには様々な効果がありますよ!)
日々の洗車の際に愛車の状態をチェックしてあげる。
それでもできてしまった傷は対処して、修復してあげる。
あまり神経質になり過ぎずることなく、
「傷はいずれできてしまうものなんだ」と割り切って、
そのうえで、それぞれに合ったメンテナンスのスタイルを見つけて、対処していきましょう!