2016.11.3車の傷や剥がれを自分で治す!スプレー塗装の極意
みなさん、こんにちは。
早いものであと2ヶ月もするとお正月という状況に、時間経過のスピードアップを年々感じて焦っているヒデキチです。
お正月がくるのが恐ろしくて震えています。
車の傷や剥がれなどの補修は自分でできる?
前回、全塗装についてお話しましたが、例えば車の一部の塗装に傷がいったり、塗装が剥がれてしまった場合、リタッチとして缶スプレーで補修する方もおられるかもしれません。
部分的な補修であっても、傷の部分だけスプレーをするとムラになってしまいます。
なので、極力パーツ毎に行う必要があります。
ドアの一部の補修であれば、ドア全体、ボンネットのように広いパーツであっても全体を補修する必要があります。
Youtubeで缶スプレーを使った塗装の達人がいたので、ご紹介します。
すごい技術ですよね。
缶スプレーを巧みにあやつる技を見て、正直驚きました。
これ、素人にできるんだろうかと…
車の全塗装は自分でできる?
できます。
できますが、正直難易度は高いです。
範囲が広いというだけで、時間がかなりかかってきます。
動画で紹介した方のような技術があれば、プロに依頼しなくても、自分だけで車を全塗装することも可能ですよね。おそらく。いや、間違いなく。
ただ、補修はスプレーの技術よりも、下準備が重要です。
しっかりヤスリで元の塗装を削り、平にした状態で、下地を作っていく。
これだけで塗装は成功したようなものです。
ここまでの根気をもって焦らず丁寧に作業にあたることができるかどうか、というのがセルフ塗装の肝になってきます。
※缶スプレーで塗装を行うと、全塗装をプロに依頼する場合、塗装の全剥離が必要になりますのでご注意ください。
自分でしっかりスプレー塗装するための下準備
まずは必要な道具からご紹介。
・空研ぎ用のペーパー
120番、180番、240番、320番
・水研ぎペーパー
800番
・プラサフ
・シリコンオフ
・塗料(ボデーペンなど)※番手を間違えないように
・クリア
・ウェス
塗装の剥離からスタート
120番の空研ぎペーパーで塗装(クリア層)をしっかり剥離していきます。
同じところばかりをやらずに、まんべんなくやっていくのがいいです。
ペーパーは番手の数字が低いものが目が粗く、徐々に番手を上げていく必要があります。
120番である程度剥離ができれば、今度は180番を使って、120番でついたペーパーの跡をなくすように削っていきます。
その後、同じ要領で240番、320番と番手をあげていきます。
油分をとっていく
シリコンオフを使ってボディ塗装の油分をとっていきます。
スプレーをして拭き取るだけなので非常に簡単です。
プラサフを吹き付ける
プラサフはプライマーとサフェイサーの間の子みたいなもので、下地づくりと表面を均一にする両方の機能を兼ね備えています。
別々にやっていた作業が一度にできるので非常に便利です。
一度で厚く塗ろうと考えるよりも、三度にわけて塗り重ねていく方がキレイに均一になります。
実際に本塗りの練習みたいな感じで吹き付けていくとよいでしょう。
水研ぎを行う
プラサフとはいえ、多少は細かい凹凸ができてしまうため、ここで水研ぎを行い、より平らにしていきます。
基本的に水研ぎは800番を使って、スムーズになるように軽くこすっていきます。
平になってきたら、いよいよ本塗りです。
本塗りを行う
本塗りで大事なのは、スプレー缶の中身をよく撹拌した上で、大きく横に動かしていくことです。
ここに失敗してしまうとムラが出たりするので、焦らずじっくり作業を進めていけば、美しい仕上がりになります。
プラサフと同じで一度に厚塗りしようとは考えない方がいいです。
厚さよりも、とにかくムラを作らないことが重要なので、薄く引き伸ばしていくようなイメージです。
クリアを吹き付ける
最後の仕上げです。
ソリッド塗装であればクリアは通常必要ではありませんが、クリアをしてからコンパウンドを行う形を取れば、自然な艶が出て美しく仕上がります。
クリアのコツは、まずさっと吹き付けてみて、塗装の色と喧嘩をしないかチェックしてから、しっかり吹き付けていきます。
艶は塗り重ねるほど出ていきますが、厚塗りしすぎないようにしましょう。
まずは小さなパーツから
自分でスプレーによる塗装を行う場合でも、道具はそれほど多くはありませんが、工程自体はプロがやることと変わりがありません。
自然に仕上げるためには丁寧な作業が必要ですので、まずは小さなパーツからやってみてもいいかもしれませんね。
参考になりました嬉しい限りです。
みなさんのセルフケアが快適なものになるように願っております。